「喜ばれる」ということ

魚屋、洋食屋、花屋に自転車屋、露店のラムネ売り、紙芝居のおじさんなどなど…
下町を歩き、気になった「味のある個人商店」を訪ねて店主の写真を撮影する。

撮影した写真はコメントを添えて額装し、あらためて訪問して進呈する。

1件につき「撮影編」と「進呈編」。短いやり取りのムービーが、とても温かい。
何より、写真がいい。構図ががいい。笑顔がいい。

受け取った被写体のご本人は、照れたような、気恥ずかしいような表情。
ほとんど異口同音に「遺影にしなきゃ」。

一体、どれくらいの店に足を運んでいるのだろう。
問答無用で断られることも少なくないかも知れない。

自分の好きなこと、できること、得意なことで、こんなに喜んでいただけたら幸せだろうな。
素直にそう思う。

撮影者は、まだ20代前半の、若いお兄さん。
カメラを構えながら出来上がった写真を渡すとき「片手ですみません」と言葉を添える。
なかなか云えない一言を添える。

こんなお人柄が、撮影される人を、このムービーを見る人を惹きつけているのだと思う。

僕は、僕の好きなことで皆さんに喜んでいただくことができるだろうか。

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吉田正幹

アラフィフ男子のキッチン365日「吉田正幹」です。普段着ごはんを提案する料理活動を7年間続けています。皆さんの食生活に彩りを添えるため、これからも活動を続けます。